コラム

事業承継後のSNS活用法~“新体制”の魅力を伝え、飼い主様とのつながりを深める~
事業承継を経て新しいスタートを切った動物病院にとって、SNSは欠かせない広報ツールの一つです。
診療の質やスタッフ対応はもちろんですが、「どんな病院か」「どんな先生か」が事前に伝わることが、飼い主様の安心感につながります。
本記事では、事業承継後にSNSを活用して“病院の魅力”や“変わらない安心感”を伝えるための具体的な方法を紹介します。
1. SNSの役割は“情報発信”だけではない
SNSは単なるお知らせツールではなく、「信頼づくり」「距離感の縮小」「認知向上」に効果的です。
特に承継直後は、病院の印象がガラッと変わることを避けるためにも、“変わらない安心”と“新しい魅力”のバランスが大切になります。
2. 最初に発信しておくべき3つのこと
承継直後のSNS投稿では、以下の3つをしっかり伝えることがポイントです。
✅ ① 院長交代のごあいさつ
- 「いつ、誰に交代したのか」
- 「どんな経歴・想いを持った院長なのか」
- 「これまでの理念を大切にしていくこと」
➡ 写真付きで紹介すると、飼い主様も安心感を得やすくなります。
✅ ② 病院の“変わらない部分”の発信
- 「診療内容・スタッフ体制・診療時間などは変わりません」
- 「引き続き丁寧な診療を心がけてまいります」
➡ 不安を取り除く“定番投稿”をしっかり行うことで、離反を防ぎます。
✅ ③ 新しい取り組みの紹介(あくまで“少しずつ”)
- 「予約システムがLINEでできるようになりました」
- 「Instagramで病院の日常を少しずつ発信していきます」
➡ 承継直後に“いきなり改革”を打ち出すのではなく、小さな変化から始めるのが鉄則です。
3. 投稿内容は“共感・安心・親しみ”を意識する
SNS投稿で重要なのは、“院内の空気感”を伝えること。
プロモーションよりも、「この病院に行ってみたいな」「なんだか雰囲気が良さそう」と思わせる内容が効果的です。
✅ 投稿例
- スタッフ紹介・誕生日の様子
- 病院での四季折々の出来事
- ペットの豆知識(予防、食事、しつけなど)
- 院長の日常や想い(たまにでOK)
➡ 飼い主様は、“病院の人となり”が見えると親近感を持ちやすくなります。
4. 活用すべきSNSは?
写真や動画で雰囲気や清潔感を伝えるのに最適。特に若年層~30代飼い主との相性が良い。
✅ LINE公式アカウント
リマインド通知・お知らせ配信など、「通っている人」への継続的な発信に向いています。
✅ Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)
診療時間や院内写真を掲載し、検索経由での来院動機を高めることができます。
➡ FacebookやX(旧Twitter)は、地域によって使い分けを検討しましょう。
5. 投稿頻度・運用のコツ
無理に毎日投稿する必要はありませんが、“更新が止まっている状態”が最も印象を悪くします。
✅ おすすめの運用ルール
- 投稿は週1~2回を目安に
- **テンプレート化(曜日投稿・月初ルール)**すると続けやすい
- 院内でSNS担当を決め、負担を分散させると◎
6. まとめ
事業承継後のSNS活用は、病院の“安心”と“変化”の両方を伝える大切なツールです。
✅ 院長交代のあいさつと背景をしっかり伝える
✅ 変わらないこと・変えていくことを丁寧に伝える
✅ 写真・動画・文章で「雰囲気」を届ける
✅ 無理なく継続できる運用体制を整える
“誰が診てくれるか分からない病院”ではなく、“人が見える病院”として認知されることが、信頼の第一歩です。
LEAP Advisory Services(LEAPAS)
動物病院のSNS戦略設計から運用代行まで、承継後の広報・ブランディング支援を行っています。
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