コラム

退職後の院長の生活設計を考える
~“引退=ゴール”ではなく、“第二の人生のスタート”として~**
動物病院の事業承継を考える際、「誰に引き継ぐか」「どうスムーズに譲るか」といった話に注目が集まりがちです。
しかし、忘れてはならないのが、“院長自身のその後”をどう生きるかという視点です。
これまで長年にわたり病院経営と診療に人生を注いできた院長にとって、退職後の生活は大きな転機です。
「やっと休める」と思う反面、「自分に何が残っているのか分からない」「生活設計が不安」と感じる方も少なくありません。
本記事では、退職後の人生を充実させるための生活設計の考え方について、経済面・精神面の両方から解説します。
1. 退職後の生活に必要な“3つの視点”
退職後の生活を計画する際に考えるべき要素は、大きく分けて次の3つです。
✅ 経済的視点
- 退職後の収入源は何か?
- 生活費はどの程度かかるか?
- 医療費や介護費など、将来的な出費の見通しは?
✅ 健康面の視点
- 心身ともに健康を維持するための生活習慣
- 年齢に応じた運動・食事・医療のサポート
✅ 生きがい・時間の使い方の視点
- 何に時間を使いたいか?(趣味・家族・地域活動など)
- 社会とのつながりをどう保つか?
- 「役割」を持つことで自己価値を感じられる場はあるか?
➡ 単に「引退する」だけでなく、「新しい生活をどう充実させるか」が重要です。
2. 経済的な生活設計の基本
まずは、退職後の生活に必要な資金がどれくらいかかるのかを把握しましょう。
✅ 主な支出項目
- 日常生活費(食費・光熱費・通信費など)
- 医療費・保険料(年齢と共に増える可能性)
- 趣味や旅行などのゆとり資金
- 子や孫への援助・贈与など
✅ 主な収入源
- 退職金(事業譲渡で得た資金)
- 年金(国民年金・厚生年金)
- 投資・不動産収入などの資産運用
- 顧問契約・非常勤勤務などの継続収入
➡ 定期的な収支を可視化し、数十年スパンで“使える金額”を見える化しておくことが安心に繋がります。
3. 退職後に訪れる“喪失感”への備え
動物病院の院長として過ごしてきた時間が長いほど、**「病院を手放す=自分の存在価値を失う」**と感じてしまうことがあります。
これは多くの引退経験者が抱える共通の課題です。
✅ 喪失感を和らげるヒント
- 新たな“役割”を持つ(地域活動、趣味、学び直しなど)
- 家族と過ごす時間を増やす
- 自分の経験を後進に伝える場を作る(講演、執筆、顧問など)
➡ 「やることがなくなった」のではなく、「やりたいことができる時間ができた」と発想を転換することが大切です。
4. 引退後の“仕事との関わり方”を考える
完全に仕事から離れるのが不安な方は、緩やかに関わる形も選べます。
✅ こんな関わり方も
- 後継者の相談役として、一定期間“顧問”を務める
- 地域の獣医師会や学校での講師活動
- 若手獣医師の育成支援(オンライン勉強会やメンタリング)
※ただし、現場に“経営者として”関わりすぎると後継者との関係が悪化する恐れがあるため、線引きが重要です。
5. まとめ
事業承継はゴールではなく、「新しい人生の始まり」です。
これからの人生を豊かに過ごすためには、経済面の準備に加えて、「どんな生活を送りたいか」のビジョンを描くことが欠かせません。
✅ 生活費や収入源を整理し、老後資金の不安を減らす
✅ 健康・趣味・社会との関わり方を意識する
✅ 喪失感を和らげるために、役割や生きがいを見つける
✅ 無理のない範囲で“これまでの経験”を活かす関わり方も視野に
「引退=終わり」ではなく、「第二のスタート」としての生活設計を前向きに考えていきましょう。
LEAP Advisory Services(LEAPAS)
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